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平衡機(へいこうき/英:equilibrator)とは平衡運動を保持するための機械的な装置で平衡装置ともいう。 大砲における平衡機とは砲の前後の重さの釣り合いをとることで砲身の仰角を常に一定に保ち、仰角の変更を円滑に行うための装置である。 通常、砲身は砲耳で支持されているが、砲耳の前後の重量バランスは著しく砲口側に偏っており、長砲身ほど顕著になる。 このため、砲耳の前後の重量バランスが等しくなるように調節する装置が必要となり平衡装置が導入された。 平衡機が無いと仰角を上げるのは砲身という重量物を引き上げるのと同じことになり、砲の俯仰を上げるのに大変な力を必要とするようになり、歯車などの負荷も大きくなって故障の原因にもなる。特に、砲を水平か緩い角度にしなければ装填できない火砲にとっては仰角の変更時間は発射速度に直接影響する。 バネ式、気圧式、油圧式などがあり、軽い火砲では簡単なバネ式が用いられ、重火砲では気圧式が用いられることが多く、重量と容積の制約が厳しく動力を持つ戦車や軍艦などの場合には油圧式を用いることが多い。 気圧式はピストンに封入した窒素ガスの圧力で砲身の重量を支える方法で、バネ式より、大型大重量の砲身に適しているが、外気温の変化によりガスの熱膨張による圧力変動があるため、気温に応じた平衡器の支点位置調整が必要という欠点がある。 また、最も簡単な平衡装置としてカウンターウエイト(釣合錘)がある。物理的に砲耳の前後の重量が同じであれば良いわけだから、砲の後ろに錘を付けて重量を調節してしまうのが最も簡単である。この方法は技術的に簡単であるが、砲自体の重量が重くなるというデメリットがあるため、あまり使われない。 砲身が短い臼砲の場合はバランスが取れているので必要ない場合がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「平衡機 (大砲)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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